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Weekly / May 28, 2021 / 70(21);792–793
On May 25, 2021, this report was posted online as an MMWR Early Release.
CDC COVID-19 Vaccine Breakthrough Case Investigations Team (View author affiliations)
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COVID-19ワクチンは、現在進行中の世界的なパンデミックを抑制するための重要な手段です。大規模な無作為化対照試験において、各ワクチンは、実験室で確認された症候性のCOVID-19を予防する上で安全かつ有効であることが確認されています(1-3)。ワクチンの有効性が高いにもかかわらず、完全にワクチンを接種した人（すなわち、FDAが承認したCOVID-19ワクチンの推奨接種量をすべて受けた人）のごく一部が、COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2に症状または無症状で感染することがあります（2-8）。
CDCは、州および準州の保健局と協力して、完全にワクチンを接種した人のSARS-CoV-2感染を調査し、症例の特徴や、これらの感染者から同定されたSARS-CoV-2の亜種の傾向を監視しています。今回のサーベイランスでは，ワクチンブレークスルー感染とは，FDA認可のCOVID-19ワクチンを推奨用量すべて接種してから14日以上経過した人から採取した呼吸器検体から，SARS-CoV-2のRNAまたは抗原が検出されることと定義されている．SARS-CoV-2のRNAが陽性となった呼吸器検体については，可能な限りゲノム配列の解析が行われている(9)．
2021年4月30日の時点で，米国の46の州と準州から合計10,262件のSARS-CoV-2ワクチン・ブレークスルー感染が報告された。これらの症例のうち、6,446例（63％）は女性に発症し、患者年齢の中央値は58歳（四分位範囲＝40～74歳）でした。予備的なデータに基づくと、2,725人（27％）のワクチンブレイクスルー感染者は無症状で、995人（10％）の患者が入院したことが判明し、160人（2％）の患者が死亡した。入院患者995人のうち、289人（29％）は無症状、またはCOVID-19とは無関係の理由で入院していました。死亡した患者の年齢中央値は82歳（四分位範囲＝71～89歳）で、28人（18％）の死亡者は無症候性であるか、COVID-19とは無関係の原因で死亡していた。報告された555例（5％）から配列データが得られ、そのうち356例（64％）が、B.1.1.7（199；56％）、B.1.429（88；25％）、B.1.427（28；8％）、P.1（28；8％）、B.1.351（13；4％）など、懸念されるSARS-CoV-2の亜種であることが確認されました§。
2021年4月30日の時点で、米国では約1億100万人がCOVID-19に対する完全なワクチン接種を受けていました。しかし、サーベイランス期間中、SARS-CoV-2の感染は国内の多くの地域で高いレベルで続いており、2021年4月24日から30日の週には全国で約35万5,000件のCOVID-19感染者が報告されました**。FDAが認可したワクチンは非常に有効ですが、特に集団免疫が感染をさらに減少させるのに十分なレベルに達する前には、ブレイクスルー感染が予想されます。しかし、ワクチンによるブレイクスルー感染は、ワクチン接種を受けた人のごく一部にしか起こらず、COVID-19の全症例の中でもごくわずかな割合を占めています（5-8）。ワクチンを接種した人が防ぐことのできるCOVID-19の症例、入院、死亡の数は、ワクチンブレイクスルー症例の数をはるかに上回るでしょう。現在までのところ、報告されたワクチン・ブレークスルー感染の年齢と性別の分布は、完全にワクチン接種を受けた米国の人口を反映しています。2021年3月28日から4月10日の間に、CDCの全国ゲノムサーベイランスに提出されたSARS-CoV-2系統の加重推定値の70％を、前述の懸念される変種が占めていた§§。
この報告書で得られた知見には、少なくとも2つの限界があります。まず、報告されたCOVID-19ワクチンによる突破事例の数は、完全にワクチンを接種した人の全SARS-CoV-2感染のかなりの過少数である可能性が高い。国のサーベイランスシステムは受動的かつ自主的な報告に依存しており、データは完全ではなく、代表的なものでもない可能性がある。ワクチンによるブレークスルー感染があっても、特に無症状の人や軽度の病気の人は、検査を受けないかもしれません。また、SARS-CoV-2の配列データは、報告された症例のごく一部しか入手できません。
CDCは、2021年5月1日から、COVID-19ワクチンによるブレイクスルー感染が報告されたすべての症例のモニタリングから、入院または死亡した患者のみを対象とした調査に移行し、臨床上および公衆衛生上最も重要な症例に焦点を当てることにしました。CDCは、ワクチンの有効性を評価するために米国内の複数の施設で研究を継続し、臨床状態にかかわらずすべてのCOVID-19ワクチンによるブレークスルー感染症に関する情報を収集していきます。公衆衛生局や研究所がCOVID-19ワクチンによるブレークスルー感染事例を調査・報告するための追加情報やリソースは、https://www.cdc.gov/vaccines/covid-19/health-departments/breakthrough-cases.html。
FDA が承認した COVID-19 ワクチンは安全で効果的です（1-8）。CDCは、12歳以上のすべての人に、FDA公認のCOVID-19ワクチンを接種することを推奨しています(10)。
† https://www.cdc.gov/vaccines/covid-19/health-departments/breakthrough-cases.html
§ https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/cases-updates/variant-surveillance/variant-info.html
¶ https://covid.cdc.gov/covid-data-tracker/#vaccinations
** https://covid.cdc.gov/covid-data-tracker/#cases_totalcases
†† https://covid.cdc.gov/covid-data-tracker/#vaccination-demographic
§§ https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/cases-updates/variant-proportions.html
¶¶ https://www.cdc.gov/vaccines/hcp/acip-recs/vacc-specific/covid-19.html
