趣味と仕事の備忘録

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職場でのメンタルトラブル対応の備忘録

会社勤めをしていると、自分自身や、同僚、部下のメンタル面が心配な状況に遭遇することは少なくありません。ましてや、新型コロナウイルスの影響で人と接する機会が減ったことで、メンタル面のトラブルは、静かに深く広がっているのかもしれません。 メンタル面のトラブルに対して、企業によっては相談窓口が用意されていますが、必ずしも窓口が用意されているとは限りません。職場に相談窓口がない場合は、本人が医師の診断を受けたうえで人事に対応を相談する手順が一般的なようです。しかしながら、”メンタルがやばい!"状態で、自ら医師や対処方法を探すというのは、なんとも難しい話です。また、会社に相談しにくいという面もあると思います。

このドキュメントは、筆者がネットで調べた範囲で、ご自身や周りの方を”やばい!”と感じた時に有益と思われる情報をまとめたものです。筆者は、人事でもなく、メンタルケアの勉強をしたわけでもないので、あくまでもネットなどで調べた内容であることにご注意ください。

調べる起点: こころの耳:働く人のメンタルヘルスポータルサイト厚生労働省

良くまとまっているサイトだと思います。調べる起点や学ぶ起点としてお勧めです。 以下に、掲載されている項目を記載します。

こころの耳 相談窓口

まずはここから

Q&A

沢山あるので、ごく一部をご紹介。スーパー省略しているので、詳しくはサイトのQ&Aをご覧ください

  • 精神科の受診にかかる費用
    • 健康保険の対象。初診時は合計で5000円くらい。2回目以降は、約1500円程度と薬代
  • 何科を受診すればいいでしょうか
  • カウンセリングに通っていますが、何千円もとられて何も変わりません
    • 今受けているカウンセリングに疑問があるのであれば、そのことも率直にカウンセラーに伝え、どのような解決を目指していくのか、目標や方針を見直していくことをお勧めします。方針や目標について納得のいく話し合いをすることも、カウンセリングの効果を高めることに役立つと考えます。(Q-M-13)

情報・ノウハウ

他の相談窓口

  • 相談機関紹介:ハラスメント相談窓口
    • 会社に相談窓口がない…相談しても対応してくれない… 相談すると不利益な取扱いをされそうだ… そんなとき、会社以外にも相談できる機関があります
  • 相談機関(事業者向け)
    • 産業保健総合支援センター(さんぽセンター)
    • 地域産業保健センター(地さんぽ)
    • 登録相談機関(有料)

ここからは、様々なサイトの情報をご紹介

心理カウンセリングの選び方

心理カウンセリングの選び方によれば、「カウンセリング」と「治療」のふたつの選択肢があるそうです。以下、このサイトからの抜粋です。

カウンセリング 治療
概要 対話を通じて悩みを解決していく 病気を治療することが目的で薬も使用
健康保険 適用外 (クライアント)1回1万円程度 適用対象 (患者)
選択 治療に該当しないケース、または、まずカウンセリングを受けて、必要に応じてメンタルクリニックや診療内科を紹介してもらう場合 日常生活や社会生活に大きな支障があり、心にも身体にも大きな苦痛が伴う、または長期的な不眠や倦怠感、希死念慮がある場合

カウンセリング療法の種類

  • 考え方の癖を発見し具体的に行動を変えたい:認知行動療法
  • より深く自分と向き合いたい:精神分析療法
  • トラウマ・PTSD: EMDR:EMDR
    • Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法
  • 鬱までいかないが落ち込んだ日が続く:ストレスマネジメント
  • 自分を理解したい:心理テスト

カウンセリング先の選び方

  • 臨床心理士」の資格を持ったカウンセラーが在籍
  • 複数のカウンセラーが在籍
  • 女性のカウンセラーが在籍(特に女性の場合)

各サイトからピックアップした相談先

こころの耳で案内のある相談先では、うまくいかなかったときの参考に。

心理カウンセリングの選び方のおすすめ

心理カウンセリングの選び方では、10件の心理カウンセリングが先が紹介されています

  • 恵比寿カウンセリングルームSEEDS:第三者からの助言がほしい方に
  • 西新宿臨床心理オフィス:心理療法と栄養相談が同時にできる!心理テストで自己理解も
  • 田園調布カウンセリングオフィス:他では効果が出なかった方に!EMDRなど専門的な療法も
  • 青山メンタルヘルス:対人関係や子供の発達問題まで!女性カウンセラー複数在籍のカウンセリングオフィス
  • 青山心理カウンセリングセンター:臨床心理教育まで行うプロが担当!医療機関への紹介も
  • 南新宿カウンセリングオフィス:臨床歴10年以上のプロ集団!ストレスマネジメントもできる
  • 原宿カウンセリングセンター:スタッフ全員が女性臨床心理士!親子関係や暴力問題まで対応
  • 青山心理発達相談室:訪問カウンセリングにも対応!家族問題に悩む方におすすめ
  • 東京カウンセリングサービス:英語・韓国語にも対応!Skype相談も受けられる
  • 品川心理オフィス:カウンセリングが初めての方に!心理検査や訪問カウンセリングも

病院・クリニック

紹介記事を以下に記載します。

産業カウンセラー

どちらかというと、会社としての取り組みになると思いますが「産業カウンセラー」という仕組みもあるようです。

日本産業館セリング協会

個人のカウンセリングもあり、まず電話相談を受けて、所属する産業カウンセラーを紹介する仕組みのようです。

カウンセリングサービス

  • 電話相談(無料)
  • 対面・電話相談・WEBカウンセリング(有料)

JAICO

企業からの利用が中心のように見受けられます。

部下や職場での対応に関する記事など

一通りみてみると、こころの耳を見ていただくのが、一番ではないかと思いますが、読みやすい記事と、その概要を抜粋してご紹介します。

【初級】部下の「心の病」への正しい対処法 第2回

部下がうつ病に。上司として必要な対応は? |心療内科・メンタルクリニックのコラム

うつ病のサイン】うつ症状の一例を提示します

  • 集中力、判断力、記憶力、思考力の低下
  • 動作の緩慢さ
  • 生産性の低下、ミスの多発
  • 仕事への積極性、意欲の低下
  • 同僚との接触の回避、孤立化
  • 遅刻や欠勤の増加
  • 周囲の言動への過敏さ
  • 感情的な反応の表出

「うつ病かもしれない部下に、適した言葉かけを教えてください」

  • 早めにじっくり話を聴くのは大切だが、本人を追い詰めないように注意が必要
  • 問い詰める、否定する、押し付ける、アドバイスする、結論を出す…などはNG!
  • NGワード:上司が言ってしまいがちな、悪い言葉かけの例
    • 「そんなことでどうするんだ」「なんでこうなってしまうんだ」「気にしすぎなんだよ」「もっと前向きにとらえないと」「みんな大変なんだ」「また何かミスをされたらこっちが困るからな」「自分の立場をわかっていないんじゃないのか」「みんなに迷惑かけたぶん、もっとがんばらないと」「がんばれ、やればできる」「できないっていうのは言い訳だ」「どうすればいいのか考えてみて」
  • ○OKワード:上司におすすめの、よい言葉かけの例
    • 「疲れがたまっているんじゃないか?」「何か困っているんじゃないか?」「つらかったんだな」「大変だったな」「私にできることがあったら遠慮なく言ってほしい」「できるかぎりサポートするから大丈夫」「無理せず、いつでも声をかけて」「今はゆっくり休んでいいから」

うつ病と思ってたら…

お酒を飲んで気分が良くなった私は、たまたま肩がぶつかった男性と口論の末喧嘩となり、結果、警察のお世話になってしまいました。幸い相手側も酔っていたため、お互い注意で終わりましたが、後から同僚に聞くと、少し前から会社でもちょっとおかしいと思っていたそうです。私としては、まったく普通のつもりで、むしろ調子がいいとさえ思っていました。

  • うつ病の初期症状とは?仕事でうつを感じたときの確認事項10選
    • 振り返ってみると、初期症状として、書類整理ができなくなったり、電話応答時にうまく言葉が出てこなかったり、という現象があらわれていました。
    • 私の同僚は、ミス、紛失、遅刻などがあまりにも続くためうつ病を疑って病院に行きましたが、その際に受けた診断結果ではじめて自分がADHDだということに気づいたのです。
    • うつになる前にできるセルフケア7選
      • ①生活リズムを整える
      • ②散歩や軽い運動をする
      • ③身近な友達や家族に悩みを話す
      • ④冬季性うつ対策として日光浴をする
      • ⑤お風呂に浸かる時間を増やす
      • ⑥一日にあったことを紙に書きだす
      • ⑦ストレス源から離れる
    • うつ病の初期症状を感じたとき、会社に相談先がないとき、会社提携の対応が自分に合っていないと思うとき、病院に行かずに症状が悪化したと感じたときなどには、遠慮せずに医療機関の診察を受けましょう。

代表的と思われる治療法

資料を調べていると出てくる、代表的と思われる治療法です。

  • EMDRとは
    •  EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)は、PTSD心的外傷後ストレス障害)に対して、エビデンスのある心理療法です。さらに、他の精神科疾患、精神衛生の問題、身体的症状の治療にも、学術雑誌などに成功例がしっかり記述されています。
  •  rTMS療法:経頭蓋磁気刺激法
    • 反復経頭蓋磁気刺激法はrTMS (Repetitive transcranial magnetic stimulation) とも略され、脳に長期的な変化を与える。多くの先行研究により、この方法が多くの神経症状(例えば、頭痛、脳梗塞パーキンソン症候群ジストニア、耳鳴り)や精神医学的な症状(例えばうつ病、幻聴)に有効な治療法であることが示されている。
  • 認知行動療法
    • 「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知に働きかけて、こころのストレスを軽くしていく治療法を「認知療法認知行動療法」といいます。 認知には、何かの出来事があったときに瞬間的にうかぶ考えやイメージがあり「自動思考」と呼ばれています。 「自動思考」が生まれるとそれによって、いろいろ気持ちが動いたり行動が起こります。 ストレスに対して強いこころを育てるためには「自動思考」に気づいて、それに働きかけることが役立ちます。
  • ホリスティック医学
    • ホリスティック(全的)な健康観に立脚する
      • 人間を「体・心・気・霊性」等の有機的統合体ととらえ、社会・自然・宇宙との調和にもとづく包括的、全体的な健康観に立脚する。
    • 自然治癒力を癒しの原点におく
      • 生命が本来、自らのものとしてもっている「自然治癒力」を癒しの原点におき、この自然治癒力を高め、増強することを治療の基本とする。
    • 患者が自ら癒し、治療者は援助する
      • 病気を癒す中心は患者であり、治療者はあくまでも援助者である。治療よりも 養生、他者療法よりも自己療法が基本であり、ライフスタイルを改善して患者自身が「自ら癒す」姿勢が治療の基本となる。
    • 様々な治療法を選択・統合し、最も適切な治療を行う
    • 病の深い意味に気づき自己実現をめざす
      • 病気や障害、老い、死といったものを単に否定的にとらえるのでなく、むしろその深い意味に気づき、生と死のプロセスの中で、より深い充足感のある自己実現をたえずめざしていく。

蛇足:交流分析

認知療法の一つである「交流分析」について、こちらでまとめています

きちんとした教育を受けたわけではないので、興味があればリファレンスしている資料をご参照ください。