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料理:ヘルシオ オーブンレンジの備忘録

ビルドインオーブン・レンジにだいぶ年季が入ってきたので、買い替えを検討しましたが、ビルドインの製品はお高いので、むしろ新しい電子レンジを追加投入してはどうかと考えました。新型コロナ対応で、運動量が減っていることもあって、低カロリーの料理がしたいと考え、ヘルシオを中心にざっと調べましたが、他社でも競合製品がたくさん出ていて、ポイントが絞り込めずにいました。 そんな折に、別の買い物で家電量販店に行った際に、たたま受けたヘルシオ販売員の説明の上手さにほだされて、衝動的に購入してしまいました。 特に、冷凍の食材と冷蔵の食材を一緒に調理できることが衝撃でした。ほぼ、この説明で購入に至ったと言って良いでしょう。シャープのホームページで紹介されている、この写真がそれです。これ、電子レンジでは絶対にやってはダメなパターンで、オーブンでも絶対にうまくいかない設定です。 実際に使ってみると、冷凍のまま調理を始められるのは本当に楽です。まだハンバーグは焼いてみていませんが、鶏と野菜はとても美味しく仕上がることは確認できました。 実際に作ってみたものは「作例」として紹介しています。 なお、膨大なメニューは「ヘルシオのメニュー (AX-X10)」としてまとめてあります。

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シャープ:https://jp.sharp/range/products/axx10/feature/auto/

衝動的に購入したので、思っていたことと違うことがあるので、備忘録を兼ねてメモしていきます。

これだけは伝えたい...

重いです!(約30Kg)

配送をするのが良いと思います。車で運びましたが結構大変でした。

AX-X10は選ばずにAX-XA10を選ぶべき!

値段もあまり変わらないので、AX-X10は選ばずにAX-XA10を選ぶべきですね。これだけは悔やまれます。詳しくは「 メニューにないレシピの対応 」をご覧ください。

   【価格.com】 AX-X10  AX-XA10  

金属ザルが付いてない!

蒸し料理ができるのが目的の一つで、量販店のサンプルには、こんな感じで金属製ザルが置いてあります。これは便利そうなのですが、製品に同梱されていませんでした。

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調べてみると「どこにも売っていない謎の角型のザル。」で、多くの方が悩まれるようです。こちらのブログで、角型のザルが紹介されているのが参考になりましたが、紹介されているザルは在庫切れで購入できませんでした。

致し方ないので、角皿(約37cmx27cm)に、2個か3個はいる大きさを探してみました。意外に見つからないのですが、こちらのザルがちょうど良さそうです。使ってみると、横2個+縦1個で3つセットできる大きさで、お高いながらも悪くない選択でした。

セットするとこんな感じになります。左側のバットは、もともと家にあったものです。右側の写真でわかるように、足がついているので調理用網を使わなくても蒸し物が出来そうです。 後述の「ミニマリストヘルシオの使い方」によると、バットと組み合わせることで、内部の掃除が格段に楽になるようです。

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作例

どんな感じの料理ができるか作例として載せてみます。 ヘルシオは年式とモデルによって、搭載しているメニューが違っているので、メニューにないものを調理するときは、自分で調理法を考える必要があります。そんな試行錯誤も記録しています。 すでに、Qiitaのコンテンツではなくなってる気がする...

鶏もも肉の唐揚げ

ノンフライで唐揚げができるというので、早速やってみました。レシピとしては、ポリ袋などで粉の唐揚げ粉(水で溶くタイプはNGのようです)を鶏肉にまぶして、あとは調理網に並べて「から揚げ(鶏もも肉)」で待つだけ

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出来上がりはこんな感じになりました。から揚げとは違うけど、これはこれで美味しい。調理法としてはグリルなんだけど、鶏の脂を唐揚げ粉が吸うことで唐揚げっぽい感じになるのかもしれない。から揚げよりもサラッとしていて、こちら調理法の方が好みかもしれない。

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茶わん蒸し

ヘルシオが欲しくなった理由の一つが茶わん蒸し。早速作ってみました。 卵と出汁を1:3で、生の鶏のささ身と海老を入れて、アルミホイルで蓋をして、低温調理から「茶わん蒸し」を選択。この分量で約30分。とても滑らかに仕上がりました。 残ったものを冷蔵庫に入れて翌朝に食べると、むしろ作り立てより美味しい感じでした。

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肉じゃが

ヘルシオのレシピを探していたら「肉じゃが」が見つかりました。鍋に入れて、あとはヘルシオにお任せという、なかなか魅力的な内容です。しかし、いざ作ろうとすると、AX-X10には「肉じゃが」メニューがないことに気付きました。 何とかならないかと調べてみると、勝間和代さんの「後がけしょうゆ肉じゃが」というレシピに行き当たりました。一緒に煮ずに、別々に調理して最後に醤油をかけるというものです。この経緯は、肉じゃがのレシピにまとめています。 なかなか美味しいのですが、なんだか手間がかかりました。もう一度作るかは微妙なところです。

調理法

豚肉は冷凍のまま使いたいのですが、何が悪いかわからなくなるので、今回は事前に氷水解凍しておきました。 参考にしたレシピでは、根菜蒸を推奨していましたが、根菜蒸は上段のみのようなので、下段も使える「蒸し(強)」を選択しました。

  • 野菜を調理用網とカゴにセットし上段に入れる
  • オーブンペーパーを敷いた角皿に豚肉を並べる
  • 「蒸す(強)」 で調理
  • 下段の肉を取り出して5分追加を実施

課題

  • 豚肉は火が通りすぎた
    • 蒸し方に工夫が必要(次回やるなら、「蒸し(標準)」追加10分でやってみる)
  • 野菜の蒸し加減は良かった
  • 人参の皮は剥いた方がよい

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おまけ

じゃがいもの皮を炒めて、調理待ちのあいだのおつまみ。

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朝の一皿プレート

単純に野菜と卵をプレートに載せて、軽く塩とオリーブオイルを絡めて「焼く」を選択しました。15分くらいで調理完了です。 グリルした野菜がとてもおいしい。

課題

  • 耐熱皿にクッキングシートを敷いて方が楽だったかもしれない
  • 卵に火が入りすぎるので何か工夫した方が良さそう。

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スーパーで買ってきたトンカツ

月蝕を見に外に出たついでに、近所のスーパーで買ってきたトンカツとコロッケを温めなおしてみました。本来、「サックリあたため」で処理すべきところですが、よくわかっていなかったので「焼き物・ノンフライ」->「トンカツ」を選択しました。 少し豚肉に火が入りすぎた感じはしますが、衣のサクッと感がすごい。少し脂も抜けている感じで、なかなか素晴らしい仕上がりでした。

課題

  • 調理法を間違えたが、とても美味しかった
  • 「サックリあたため」で試してみる

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鶏と野菜の蒸し物

冷凍の鶏をそのまま使って、ザルがまだ来てないので耐熱皿に野菜を入れて「蒸す」で調理しました。野菜と冷凍の鶏が同時に調理出来て仕上がるというのは、ちょっと信じがたいところです。 つい野菜の上に肉を載せたくなるのですが、そうするとヘルシオが温度差を調整できないためか、うまくいきませんでした(豚モヤシの失敗例 )。 鶏の下にバットをおいてもよいのですが、「蒸す」だと角皿こびりつかないので、角皿を洗うことを前提にしても問題ありませんでした。 野菜の1/3が無くなっているのは、取り分けてから写真を撮ったためで、記憶の限りではつまみ食いではありません。

課題

  • 唐揚げ用の鶏を使ったが大きな鶏を使った方が良さそう
  • 蒸し料理は、皿に蒸気がたまってしまうのでザルを使った方が良い

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豚モヤシの失敗例

野菜の上に肉を乗せて蒸した方が美味しいよね、と考えました。乱暴だけど、もやしを耐熱皿に広げて、その上に冷凍の豚小間切れを乗せて蒸してみました。20分くらいかかると考えて、スイッチ入れてシャワーを浴びるという、余裕のセッティングです。 出来上りを見てみると、豚に火が通っていませんでした。さすがに乱暴すぎたようです。致し方ないので、豚をばらして改めてモヤシの上に置き、改めて「蒸し」てみてました。さすがにすぐ火が入るだろうと考えて、残り15分くらいで中断。まぁ、OKなレベルに仕上がりました。

課題

  • 肉類と野菜は分けて調理する
  • やはり野菜を皿で蒸すのはあまり良いアイディアではない
  • 調理用網を使った方がうまく蒸せるかもしれない(洗いたくないから使いたくないけど)

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肉まんと焼売

せっかく蒸し料理ができるならということで、スーパーで肉まんと焼売を購入してみました。 素直に「蒸し」で調理してみると、美味しいのですが期待したほどの水分ではない感じ。 どうも、調理用網に載せなかったのが敗因の模様。確認せねば。

課題

  • 一個だけ温める場合は、「スポットスチーム」が良いらしい
  • どちらも皿に載せて角皿に乗せたが、調理用網に直接乗せるのが正しい模様
    皿に置いたから、下からの蒸気が当たらなかったか、蒸気吹き出し口から距離があったのかもしれない。

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蒸し餃子

肉まんと焼売の失敗を受けて、冷凍餃子を「スポットスチーム」で蒸してみました。

課題

  • 少し時間はかかりましたが美味しくできました
  • 金網に餃子がくっついてしまいました。ザルは使わず調理用網に乗せればよいみたい。

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塩鮭と野菜のホイル焼き

これは家内が制作したもの。 塩鮭は、表面のパリッと感が薄い点は気になりますが、良い火の入り方で美味しくできました。 野菜もなかなかの良い感じです。

課題

-自分で作ってたわけじゃないから課題はなし

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参考にしたレシピ情報など

レシピなど、参考になったページを以下にまとめておきます。

メニューにないレシピの対応

ヘルシオの良いところは、メニューを選ぶだけで調理が出来てしまうところです。「おまかせ」やメニュー化されているレシピ時間の設定もいらないし、温度の設定もいりません。グリルしたかったら、単に「焼く」を選択するだけです。信じがたいというか、最初はむしろ戸惑う仕様ですが、信じて使えば(たいてい)うまくいくようです。 その一方で、メニューにないレシピの扱いが難しい面があります。特に、検索結果に出てくる他機種のメニューは切ないものがあります。 ここでは、AX-X10のメニューにないレシピを中心に、AX-10に絡んで苦労した点を記載します。

AX-X10 あぶり焼き問題

販売の方に、WiFi以外は違いはないといわれて AX-X10を購入したのですが、AX-X10は「あぶり焼き」メニューがありませんでした。まったく下調べしないで購入したので致し方ないのですが、大変悔やまれる選択でした。 今にして思えば、最高温度が250度まで、最上位機は300度という話をしていました。「あぶり焼き」は、300度を使うレシピなんですね。そう思うと納得感が出てきました。

なんとかAX-X10でステーキ焼けないかと調べてみると、こちらのページをみつけましたが、こちらの機種よりも新しいせいかAX-X10には「スピード焼き」がありません。

しぶとく調べていくと、「豚(ポークステーキ)」のメニューで大丈夫という見解が出ていました。試してみていないので、なんとも言えませんが、ビーフステーキをミディアムで仕上げることは難しそうな気がします。いずれにしても、一度試してみることにします。

- ヘルシオのウォーターオーブンの使い方!6年愛用している口コミと感想!

発想を変えて、低温調理にヘルシオを使うことを考えてみると、こちらのページがありました。

これも、なかなか微妙で、AX-X10の「ソフト蒸」だと65-70度、「発酵」だと 30-45度です。 Anovaで愛用している低温加熱時間規準票を見ると、2cm厚の牛肉は、65度で55分なので、「蒸し」で65度に設定して1時間調理し、フライパンで焦げ目をつけるのが良さそうです。しかし、お湯と蒸気が同じ設定でよいとは限らないのが悩ましいところ。鰻みたいに、一度蒸して、カリっと焼いたステーキは聞いたことがないけど、脂が抜けていけるかな。蒲焼的にすると、もしかしたら美味しいかもしれませんが、なかなか試す気になりません。 低温調理用に買った真空パック機があるので、これを使えばイケるかもしれないけど、何か本末転倒感が漂います。

メニュー 下限 上限
ソフト蒸し        65 70 2時間30分まで
蒸し物 75 95 45分まで
発酵 30 45 5度単位
煮込み 2時間30分まで
あぶり焼き 15分まで
ウォーターオーブン/オーブン 100 250 1時間35分まで (300度)
ウォーターグリル/グリル 45分まで 35分まで

肉じゃがのレシピ

肉じゃがもメニューにない。どうも、AX-XA10にはないので、検索をしてみると、こちらのレシピを発見。

ウォーターオーブン220度で20分で材料を焼きながら汁を温めた後に、これを混ぜ合わせてさらに45分加熱する(煮込む)レシピ。 ティファールのフライパンか鍋でやれば、なんかできそうな気はします。

さらに検索してみると、勝間流の肉じゃがというものがありました。ポイントは「具材総量の3.5%醤油を後がけする」ことと、「素材をそれぞれ調理すること」(つまり、一緒に煮ない)ことのようです。そういえば、よく行くお店の肉じゃがもそんなこと言ってました。(http://unosuke.tokyo) 素材の調理(加熱)では、豚を低温蒸しにすることがポイントで、野菜はホットクックで蒸すレシピになっていますが、ヘルシオの蒸しでやっている動画のレシピもありました。(動画のレシピはどうも苦手です。)

要約するとこういうレシピのようです - 豚は、70度のソフト蒸しで15分加熱 - 野菜は、蒸し器で10-15分

  • あらかじめ材料の重さを計測し、3.5%の分量を計算する
  • 野菜を上段にセットする、玉葱はザルに入れて右側、他の野菜は調理用網に乗せる
  • 豚は、クッキングシートの上に乗せて下段
  • 蒸し根菜で調理
  • 調理後に3.5%の醤油を合わせる
  • 温めるときは、しっとり温め

おまけ

オーブンレンジが2台あるのは意外に便利!

ビルドインなので、捨てるに捨てられないオーブンレンジなのですが、ヘルシオとオーブンレンジがあるのは意外なほど便利でした。 オーブン調理、蒸し調理などは、それなりに時間がかかるので、その間に電子レンジ機能を使うことが出来ません。しかし、もう残してある一台の電子レンジが使えると、並行して料理を進めることが出来ます。また、家族が独自行動をとっている場合も便利です。 ブレーカーの問題はありますが、幸いビルドインのオーブンレンジが独立した電源になっているので、同時に使っても問題なく使えています。